ブログ|福岡市中央区で歯科をお探しの方は大濠矯正歯科クリニックまで

WEB予約
電話予約
WEB予約

ブログBLOG

歯科と関係ある話

Eラインはきれいになりますか?

Eライン(エステティックライン)とは横顔の美しさを表す一つの基準として、矯正医リケッツRickettsが提唱したものです。

顔を横から見た時の鼻の先と顎の先端を結んだ線のことで、この線に対する上唇、下唇の位置を計測します。美しい口元は「上下の唇がEライン上か、もしくは、ラインより少し内側に位置する、というくらいが理想的」と言われています。

簡単な確認方法として、自分の人差し指を鼻先と顎先につけてみる方法を紹介します。一つの基準ですが、人差し指に唇が当たるか、当たらないか、というくらいが理想的です。

Eラインとかみ合わせの関係

Eラインの範囲外であった場合は、かみ合わせが乱れていることが多いです。

・上顎前突(出っ歯)の状態

例えば、上顎前突(出っ歯)や上下顎前突(口ゴボ)であった場合には、上顎が前に位置しているため、ラインの外に口元が出てしまいます。

・叢生(乱杭歯)の状態
叢生は、歯列弓から歯が一部飛び出た状態になってしまうため、Eラインから外れてしまいます。

・受け口の状態

下顎前突(受け口)は下顎が上顎よりも前に位置している状態です。
下唇がEラインから離れていることが多いです。

Eラインが整っていない方は、自分の口元に対してコンプレックスを持っている方が多く、Eラインを整えるとコンプレックスから解放されます。

Eラインを整えるには矯正治療が有効です。矯正治療で歯並びの乱れを整えて、適切なかみ合わせへと改善していけるため、Eラインが整っていきます。

矯正治療前に行う検査でバランスの確認を行います

大濠矯正歯科クリニックで行う検査では、今の状態の

「歯の大きさ」「顎の大きさと形」「上顎、下顎の前後の位置関係」「顔の骨格のバランス」「顎の筋肉の力、バランス」「顎関節の形」

が分かります。
標準的な値との比較によって、どこを改善していくのかという方向性を作ります。
かみ合わせと見た目は表裏一体で、機能だけを良くする治療というのもありえないですし、見た目だけを重視した治療というのも基本的にはありえません。かみ合わせと見た目の両方ともを良くするための治療方針を考えていきます。

Eラインが整っていると

咬み合わせも適切な位置である場合が多いです。
ただし、Eラインを整えることだけに重きを置いた治療は行っておらず、どれだけEラインに近づけられるのかは、その人の骨格によっても違いますが、一つの基準として考えています。横顔の美しさの指標であるEラインを目標にして歯並び、かみ合わせを整えるように治療が進められます。

Eラインの整え方

・上顎前突(出っ歯)の状態
上顎前突(出っ歯)の状態が上の前歯が前方へ位置していることが原因である場合には、上の前歯を後ろへ引っ込めるように動かします。
その際、後ろにスペースがある場合には奥歯から順番に歯を後ろへ移動させる方法を行うか、もしくは、後ろにスペースがない場合には抜歯を行って前歯を引っ込める方向へ動かします。

・叢生(乱杭歯)の状態
叢生は、歯が顎の中で並び切れなくて乱れて並んだ状態で、歯が大きいか、もしくは顎が小さいか、ということが原因のことが多いです。顎の骨の形によっては歯列弓を広げることが有効であったり、歯を後ろへ移動させる方法も検討します。この場合もまた、顎の大きさや形を見る必要があります。

・受け口の状態
下の前歯の位置が上の前歯よりも前に位置していることが原因である場合、上下の前歯が正しい位置になるように移動させます。例えば、下の前歯を後方へ移動させることや、上の前歯を前方へ移動させることを検討します。

患者さんのためにできること

矯正治療は歯科治療の中でも期間が長い治療であり、新しい所にかみ合わせを作るといった「新しく作り変える」特殊な治療です。
特殊な治療だからこそ、大雑把な検査では治療精度が落ちてしまい、良くありません。

大濠矯正歯科クリニックでは、治療の一番最初の診査診断を大事に考え、経験や勘だけではなく、科学的根拠に基づいた精密な治療計画を立てております。患者さん一人ひとりが一生に一度、知っておくべき内容を伝えたいという思いでおりますので、ぜひ時間を作って来院していただきたいと思います。

治療の最終的な目的は「歯の健康寿命を延ばすこと」と「免疫力の強化」です。そのためにはかみ合わせと口元の機能回復を行うことが大切です。
患者さんが将来歯のことで苦労しないように、笑顔でいつまでもいられるように、ほんとうの味方になって、矯正のお話をいたします。