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歯科と関係ある話

マウスピース矯正をしたい!

マウスピース矯正をしたい!

マウスピース矯正は、最近人気が高まってきている矯正治療です。透明で取り外しができるマウスピースは、患者さんの心理的な負担も少ないと言われています。
ただ、

「高額の矯正だったのに、治療効果が出ない」
「思った見た目にならなかった」

など、矯正結果に不満があるという話も耳にすると思います。
このような結果になるのは、マウスピース矯正ならではの事情が絡んでくるものと思われます。
今回は、マウスピースで矯正を希望するときの注意点を中心にお話ししていきます。



マウスピース矯正で失敗しないためのポイントとは?

効果が出なかったり、イメージと違う歯並びにならないように気を付けるポイントはどんなことでしょうか?

次の3つのことが考えられます。



 ポイント①:事前の精密な診査や診断

 ポイント②:治療経過の確認と途中の微調整を不足ないように行う

 ポイント③:マウスピースの装着時間を守る


この中の3つのことはすべて大事ですので、一つ一つ順番に見ていきましょう。

ポイント①:事前の精密な診査や診断



事前の診断が誤っていると、マウスピース矯正の効果が出ないことも

ワイヤー矯正は、歯科医の技術力が問われる治療です。それに比べて、マウスピース矯正は、デジタル技術に補助されながら行う部分があり、知識・経験・技術があまり必要ない治療でもあるのです。

このようにデジタル技術に頼るので、本来は失敗が少ないはずなのですが、矯正前の診断や治療途中の微調整には、医師の判断が重要になります。精密なデータがあっても、それを使う人間が正しく判断できなければ結果がついてこない、ということです。 このような事前診査や経過観察には、歯科矯正の知識や経験があるかどうかがとても重要で、方法を間違えてしまうと「望んでいた歯並びとは違う」と患者さんが不満を感じてしまうのです。



治療効果を発揮するために、当クリニックで行っていること

マウスピース矯正に限らず、歯科矯正で失敗しないためには、事前の診査がとても大事です。当クリニックでは、デジタル技術と医師の経験を元に、正しい診断による効果の高い矯正治療を提供しております。

たとえば、歯並びが悪化した原因を調べるために、口腔内の写真や顔写真、CT撮影、骨格の診査などを行い、データを元に、適切な治療計画を提案しています。この際、マウスピース矯正を希望される場合は治療可能か可能でないかの判断、治療期間、価格などいろいろな面から説明させていただきます。

ポイント②:治療経過の確認と途中の微調整を不足ないように行う



治療経過の確認と途中の微調整も大切です

歯科矯正には事前の診断が重要とお話ししましたが、それだけで成功に繋がるわけではありません。患者様の歯の状態を見て、治療計画を微修正することも大切です。これも、歯科医の知識・経験・技術が必要になる部分です。

もともと、マウスピース矯正は透明なプラスチック製のマウスピースを複数作り、順番に装着していって、少しずつ歯の位置を動かしていく治療です。ワイヤー矯正と比べて、取り外しができる・何個もマウスピースを使うという点で、マウスピース自体の矯正する力は弱いと言えます。

そのため、マウスピースを付けて、最初のシミュレーション通りに歯が動いているかは、都度歯科医院に通って確認する必要があります。これを怠ると、「矯正はできたけれど、イメージ通りの歯並びじゃない」ということにもなりかねませんので、治療中は指定された期間での来院をお願いいたします。

マウスピース矯正を行っている方は、この確認作業(リファインメント)が必ず必要です!



治療の微調整「リファインメント」ってどんなことをするの?

当クリニックでは、歯列が治療計画とずれてきていないか確認を行っています。そこで改善が必要になれば計画を修正していきます。この途中経過でも、奥歯の傾斜、咬み合わせの調整など、たくさんのポイントを確認しています。

そもそもマウスピース矯正による歯の動きには個人差があり、最後まですべて計画通りに進むことはあまりないので、修正があっても心配する必要はありません。予定通りに歯が動いていない場合、アライナー(マウスピース)を追加で作って一定期間装着することで、事前計画との誤差をなくしていきます。

このリファインメントはだいたい1~2回程度行われます。

イメージとしては1回目のリファインメント時点で70%くらい矯正が進んでいる状態で、アライナーを追加して80%になり、もう一度アライナーを追加して90%になり、と少しずつ歯の位置を理想の形に動かしていくことになります。

そして追加のアライナーは、歯科医が計画を見直しながら型を作って発注するので、輸送期間なども含めると、30~45日程度お待ちいただくことになるかもしれません。その間装着すべきマウスピースがどれかはご案内しますので、新しいアライナーが届く前も歯科医院の指示に従って治療を続けてください。

また、場合によってはアライナーでの矯正ができないこともあり、その場合はマウスピース矯正にワイヤー矯正を組み合わせた方法で、一時的にリカバリーすることもあります。このリカバリーが成功したら、また通常のマウスピース矯正に戻ります。

治療経過を見守る「リファインメント」は、治療計画が変化するため、患者様の中にはやる気が出る方もいらっしゃいますし、少し飽きてしまう方もいらっしゃいます。当院では「リファインメント」について安心して取り組めるよう、その都度ご案内しております。矯正が進んでいる証拠だと思って、ぜひ治療への意欲を燃やしてほしいと思います。

ポイント③:マウスピースの装着時間を守る



マウスピースの装着時間を守らないとどうなる?

マウスピース矯正失敗の要因として、マウスピースの装着時間が正しくない、という可能性があります。この点は歯科医院ではなく患者さんの努力がもっとも重要になりますので、ぜひ覚えていただきたい部分です。

マウスピースの正しい装着時間は1日20~22時間以上とされています。つまり、寝ている間含め、一日中装着している必要があります。

外すのは、食事中や歯磨き中だけだと思ってください。

マウスピースは、1~2週間で新しいものに交換するため、マウスピース自体の汚れはそんなに気にしなくて大丈夫です。ただ、歯磨きは必ず行ってくださいね。

ちなみに、装着を忘れてしまうと、矯正効果が出ないといった結果に繋がります。治療期間が延びたり、歯の位置が後戻りして一段階前からやり直しになったり、あるいは歯並びが最初の状態に戻ってしまったりと、いいことはありません。マウスピースは常に装着するようにしてください。

この点に自信がない方は、取り外しできないワイヤー矯正を選ぶのも一つの方法です。



いわゆる「出っ歯」には、ワイヤー矯正+マウスピース矯正が効果的です!

マウスピース矯正したい方に、ワイヤー矯正の話になってしまいすみませんが、実はマウスピース矯正が向いていない歯の状態もあるので、ここでご紹介します。それは、前歯を大きく引っ込めたいという場合です。一般的に「出っ歯」と言われる歯並びです。

出っ歯の原因として「歯が大きい」「前歯が大きく前へ傾いている」という可能性が考えられます。治療として、前に出た歯を後ろに大きく引っ込める必要があり、そのために抜歯することもあります。そうすれば、歯と歯の間に隙間ができて、その隙間を使って前歯を後ろに動かせるので、出っ歯を治療できるのです。

ところが、マウスピース矯正では歯の移動が限定的になります。抜歯して前歯を内側へ動かすような大きな治療にはあまり向いていません。

「それでも、目立ちたくないからマウスピースで矯正したい」

というご要望があるため、ワイヤー矯正+マウスピース矯正という手法を提案することもあります。大きく歯を動かしたい時期だけワイヤー矯正を行い、ある程度形が整ったらマウスピース矯正に入るという計画です。ワイヤーは歯の裏側に取り付けることもできますので、目立たずに治療を進められます。

この方法をハイブリッド矯正(コンビネーション矯正)と言って、こちらを選択される方も一定数いらっしゃいます。

大濠矯正歯科クリニックでは、患者さんの歯の状態を見極めながら、適切に診断・提案していきますので、治療法にご希望があれば遠慮なくおっしゃってください。

美しくなりたい!笑顔に自信を持ちたい!という方を本気で応援します!